明るいうちにジョッグすることができたので、いつものコースが違って見える。こんなところに看板あったっけ?
「フェンスを乗り越えないでください」
フェンスがある。その向こうに野球場がある。
ははーん。フェンスを乗り越えてまで野球がしたい人がいるんだな。
見ると胸の高さくらいの白い鉄製のフェンス。
市で管理している野球グラウンドだ。
きっと使うには申請したり、お金を払ったりする必要があるんだろう。
それにしても、「フェンスを乗り越えないで」とはどういうことか。
むろん、フェンスを乗り越える人がいるからこういう表現になるのだろう。
いや、むしろフェンスを乗り越えるためだけの人がいるってことか??
目の前に壁があったら、越えていきたい熱いスピリットを持った人たちを想像したらちょっと笑えた。
「無断で使わないで」「ちゃんとお金払って」「時間を守って」「ここは自由に使えるあなたの庭ではありません」
とかではなく、「フェンス」。
「うっかりフェンスから落ちてけがをしないでね」という侵入者への優しさか、「フェンス壊れたら困るんですけど」というフェンスへの優しさか。
ジョギングコースの道路からはフェンスしか見えないんだけど、まさか「フェンスに入り口つけ忘れちゃった(笑)」「急いで野球したい人もちゃんと入り口から入ってね」ではないと思うけど。